「夜のダムって」
ずっと見てると吸い込まれそう。観光地化されている多目的ダムなんかは
割とライトアップされたりして夜でも煌々としてるんだけど、
山奥の、河川上流に位置する発電用のダムは真っ暗。
真っ暗闇の中に天端を照らすぽつぽつとした明かりがついていて
ようやくその存在を認識できる。
古いコンクリートの堤体が冷たさを増して辺りは静まり返って、
ゴーゴーと水が流れる音だけがやたら響いて不気味。
ダム湖の淀んだ水が昼間よりも強調されて、ダムを悪者にしてしまいそうだった。
この深い闇の器に溜められた水は関西圏へ供給される電力の一部となる。
【小牧ダム】完成1930年 、関西電力所有