翼のない潜水者

産業遺構、巨大建築、廃線跡を求めて東奔西走

東京都港湾局専用線

「忘却のローゼ橋」

都内の廃線スポットとしてはあまりに有名な場所ではないだろうか。

メトロ豊洲駅下車、徒歩3分ほどのところに時代から取り残されたような鉄錆の橋がある。元は貨物を運ぶ輸送専用の臨港鉄道であった。完成は1930年、なんと昭和5年。

  

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FRPで防護された歩道橋がすでに趣き出しまくり。極めつけはこの書体である。

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 じゃじゃん。立派な橋脚は今も健在!

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周辺は開発が進み敢えて指摘されなければこの遺構の存在を意識する人はごくわずかかもしれない。

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ららぽーとの対岸には昔ながらの生コン工場も残っていて、これはなんとも皮肉な景色。

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せっかく来たのでもう少し探索する。

専用線の始点は住宅地に埋もれ探し出すのも困難なレベルだった。 

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散策途中、何やら増設中。この中途半端感がたまらない。

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陸路の整備が未完の時代にはさぞや誇らしげにレールを軋ませていたに違いない。

廃止から約25年、役目を終えて久しい廃橋は静かに風化を受け入れているかのように見える。