翼のない潜水者

産業遺構、巨大建築、廃線跡を求めて東奔西走

足尾銅山周辺散策①

「日本一の鉱都」

足尾銅山を初めて訪れたのは2012年秋の連休だった。

上京して休みが取れたらまずここに行こう!と決めていた。

 

日本海側の人間にとって平野というイメージが強い太平洋側

(特に関東)の車移動の距離感覚は未知。

都内からなら車でぴゅーっと行けるだろうと、軽く考えていたがとんでもない。

そもそも日光は観光地だということをすっかり忘れていたため

ICを下りるあたりで予想以上に渋滞に苦しめられた・・・。

まあ、前置きはこれくらいにしてLet's Ashio☆

 

R122をひた走り、見えてきた!「足尾製錬所跡」

 

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亜硫酸ガスの影響により枯れた山肌は今もなお痛ましさをのぞかせる。

 

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殺伐とした景色の中で、製錬所の煙突が誇らしく聳え立つ。我は日本一と。

銅山は1970年代に閉山され、この製錬所ではその後輸入した鉱石を加工していたが平成元年に事実上閉鎖。25年という月日をどう捉えるかにもよるが、つまり、比較的最近まで使われていた。 

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それから通洞関連の遺構に入れないものかとあたりを歩いてみた。

残念ながら閉鎖、、当たり前か。

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廃坑になった施設の一部だろうか。入れなくとも物々しい雰囲気が漂う

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付近の集落に足を踏み入れる。ほどよく退色気味のトタンたち。

それ以外の壁や屋根はなぜかコールタールで塗りつぶしたように真っ黒だった。

理由をご存知の方がいましたら教えてください。

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さらに脇道を逸れて進む。

元の用途まったく不明の構造物がぽつぽつと。ハリボテみたい。

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化学反応でシアンに変色したコンクリートの断片がたくさん転がっている。

お?なんか廃神社ぽいのがある、、!

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不謹慎が祟ったのか、苔むした鳥居から先の道は途切れとぎれになって境内のようなものには辿り着けなかった。

 

400年という歴史を背に、今や観光地としての余生?を送る鉱都。

この時は無計画に訪れたため一部の中の一部しか見れていない。

今度はわたらせ渓谷鉄道やトロッコにのって、坑道の見学をしよう。

 

足尾砂防ダム廃線発電所跡についてはまた別記します。