翼のない潜水者

産業遺構、巨大建築、廃線跡を求めて東奔西走

甘いコーヒーと苦いチョコレート

倒錯した状態に惹かれるのかもしれません。

小さいときからよく、世界がひっくり返ればいいのと思っていました。

誰も見向きもしないモノに興味をもち、例えば身近な扉の向こうが別次元の空間に繋がっていたらどんなにおもしろいだろうかとか、姿見の中にはきっと逆さまの世界が広がっているのだとか…そんな想像ばかりしていた。

現実を直視するのが辛くて、裏側を弄れば、どこか違う世界、違う時間が流れていて、例えそれがもっとひどい場所であろうと、ここよりはマシなはず。そう信じていた。

 

そんな妄想が、封鎖された道を訪ねる発端になったのかもしれません。

手元には、甘いコーヒーと苦いチョコレート。

 

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写真は旧能登線鉄橋跡、その周辺の漁港、駅舎の跡です。

行ったのはもう随分前だなあ。写真は画質悪いし構図も微妙。

 

廃線巡りをしてると、その場所に残った人の思いや念が呼び起こされて涙が出ることもある。とてもじゃないけど誰かとは行けない。

 

この廃線には特別思い入れもあるので、時間あるときにじっくり書きます。