翼のない潜水者

産業遺構、巨大建築、廃線跡を求めて東奔西走

なんの変哲もないクリスマスの過ごし方

いつものように、2時間ほど残業をして会社を出た。

クリスマスだからといってとくに何かするわけでもなく、帰省のために新幹線の切符を手に入れ、行きも帰りも指定席が取れなかったことに肩を落としながら、今年は雪が多いからヒートテックを買い足してみたり、カップルだらけのスタバのレジに並んでジンジャーラテを注文した。

 

社会人になってから「クリスマスの過ごし方」をやたら聞いてくる人たちがいる。たじろぎ、それらしい答えを用意できていない私は、彼女たちの目にどんなふうに映っただろうか。

事実、大学に入る前の12月24、25日はそれらしい記憶がなく、学生時代はもっぱらバイトの繁忙期だった。忙しくなるほどに充実感を覚えた。笑

 

2年目くらいに、クリスマスに限らずありとあらゆるイベントごとが、同じ評価軸で計られていることに気づく。お祭り好きな国民性ゆえに、機会さえあれば群衆心理…というか、集団の意識レベルは極限まで高められる。つまり、「今年のクリスマスはどんなふうに過ごすの」を深堀すると、その問いの真意は自分と他者を比較する「幸せのバロメーター」だったのだ。

一個体としての自己の存在意義、、その他大勢、最大公約数の幸福を天秤にかけることで彼女たちは達成感(ステータスと言い換えてもいい)を得ている。

大事なのは行事による心理的効果ではなく、「どこで何をするか」それだけだ。

気持ちは入らなくていい。当たり障りない定型文さえあればいくらでも応用がきく。

 

さて、ひとつ謎が解けてすっきりしたことだし、先日の上司宅でのパーティの写真でも載せておくことにする。 

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 余談だけど、最寄り駅のコンビニに立ち寄ると高校生くらいの若い店員がクレーマーのじじいに絡まれて非常に気の毒だった。そのじじいは、何を言ってるのかすらよく聞き取れない上、執拗に御託を並べ立て、周囲の顰蹙をかっていることに気づきもしない。

言い返すこともせず、ただ申し訳なさそうにレジをしてくれた彼の12月25日に幸がありますよう、、メリークリスマス。

 

なんの変哲もないクリスマスにいつもと毛色の違うブログを書いた。週末には雪深い地元にいるのだけど、例年どんなふうに過ごしてきたか上手く思い出せない、上京3年目の冬です。