日立鉱山訪問【資料館編】
この日は晴天にめぐまれ、同行してくれた皆様に感謝です(T ^ T)
秋は大人の社会見学^^
山肌を這う百足煙道と大煙突(1/3)手前にはダルマ煙突、日立中央CIで降りて7kmくらい走ると見えてきます。公共交通で行くこともできます。
↓当時世界一の大煙突建設と公害問題との戦いの記録。
まずは歴史的背景を学ぶべく日鉱記念館へ。
これが期待以上にすばらしいものでした。本館は松田平田設計によるコンクリの重厚感たっぷりなモダン建築。青空と木々のバックによく映える。
資料館には実際に使用されていた貴重な道具や日用品、大型パネルによる迫力ある写真と解説、模擬坑道や様々な鉱物サンプルなどなど、貴重な資料が圧巻のボリュームで展示されており…なんと、タダ!!タダで見学できます!
↓全盛期の街並み。モノクロの写真から感じとれるエネルギー量…久原房之助の「一山一家」の精神により、病院や学校、タダ乗りできる鉄道、娯楽施設がつくられた。
↓当時、町の映画館で使用されていた映写機。カラーテレビの普及まで多くの人を楽しませた…
現在の起業者にこんな壮大なスケール感を描ける人物がいるのだろうか。
今は時代が違うとか、そういう理屈ではなくてロマンと野心と慈悲と愛だと思う。
大煙突の計画はまさにその象徴のように感じる。
↓建設時の写真…スカイ○リーよりかっこいい。。(展示は2階…だったかな)
それにしてもいい写真だ。
つづいて、鉱石に関する展示。写真を撮り忘れたが日本列島の立体模型があり、各地の鉱物サンプルが展示されている。日本は元は違うプレート同士がぶつかってできた島。
東と西で採れる鉱物の種類、成分がまったく違う。
↓こちらは99%のほぼ純銅。粗銅からこれを精製する技術が世界的にトップレベルだったという。キレイだなあ。
↓ガラスを積層したスケルトンの坑道模型…い、いくらかかったんだろうと感心するばかり。
↓模擬坑道。時代別の作業を並列に眺めることができる。
↓削岩機で岩盤を削る人。
地下、ひんやりして気持ちよかた…笑
階を上がると、このような眺望が用意されていて設計力をみせつけられる(T ^ T)
さらに、敷地内の鉱山資料館を見る。中に入るといきなり木造のトラスがお出迎え。
強度を補うため複層に連なる木の構造体…と歴代の重機の展示。日立製作所の歴史の厚みをここに感じとる。トップライトから漏れる光はなんともうつくしい
色あせた木と鉄分共演て最強なんじゃ…。
極めつけはこのシンキングポンプ…こいつが轟音を上げながら稼働する様を想像してみてください…(= ̄ ρ ̄=) このブログの購読者様ならきっとお分りいただけることでしょう…(= ̄ ρ ̄=)
ここでは割愛しますが削岩機コレクションの展示もありました。
鉱山資料館の隣には立坑から採れた鉱石を巻き上げる機械の設備室。
ロフト部?に操作室があって、2つ円盤のメモリを確認しながら中央の大きな機械で太いワイヤーを巻き上げるのだ。
↓補助ブレーキのボルトにひょうたんのマーク^^
この操作室は空間としてもうつくしい(鉄と油のにおいが充満しています)
お外にはイケメン自走式削孔機が鎮座しています。かっこいいよぉーーー
赤と黒、鉄と高分子…(ヨダレ)
ふう、これだけでもお腹いっぱいですね。
【遺構探索編】につづく