奥多摩ロープウェイ
「小さなゴンドラの叶わぬ願い」訪問:2014年6月某日
朝から土砂降りの雨で、おいおいこんなびしょびしょで撮影できるんかいな・・とか思ってたけど絶好調でした。雨粒がいい仕事してくれた。
キャパ15人ほどといったところだろうか、ちいさなゴンドラがそこにいた。
ゴンドラのサイズにくらべホームは広めである。
2台のゴンドラが行き来するつくり。天井の構造もみごと。
相方の「くもとり」号はダム湖の向こう側。再会の願いは叶わない。
さて、駅舎?の中へ。
天井が高い!入場券を切ってもらえそうな。
三つ仲良く並んだ小便器。ひとつ割れて悲しそう。
中は割れたガラスが散らばり危険、、食堂の跡も荒れ果てている。
ロープウェイの設備室へ。営業してたらまず入れないだろうな。
鉄とコンクリートとガラスの無機質な空間に力強い二輪・・今にもまだ動き出しそう。
ゴンドラのディティール。
ゆったりとした大きなRがとられ愛らしいデザイン。
こんなふうに景色を切り取ってみせてくれる。
剥げかけた浅縹色や橙の塗装は木々の緑に溶込む。
わくわくする。
朽ちてゆく運命の廃線がとても瑞々しい。
高度経済成長の余韻がまだ残っているようだった。
さようなら、また会う日まで。